<推薦図書> [専門家が薦める地震・火山と防災の本] 
*はセンター関連刊行物

*「スマトラ地震による津波災害と復興」
古今書院 2014年02月28日 A5判 定価9,400円+税 414頁
ISBN978-4-7722-4171-7


編著者:高橋 誠・田中 重好(名古屋大学大学院環境学研究科教授)・木股 文昭(地震予知総合研究振興会東濃地震科学研究所副主席主任研究員、名古屋大学減災連携研究センター特任教授)

スマトラ地震津波の被災直後から復興までを追い続けた研究グループの成果。東日本大震災からの復興に向けた格好の検証材料に。
(古今書院 内容紹介より)


*「南海トラフの巨大地震にどう備えるか」
日本科学者会議編 
本の泉社 2013年10月28日 A5判 定価 800円+税 88頁
ISBN978-4-7807-1124-0


執筆者:古本宗充(名古屋大学大学院環境学研究科教授),綱島不二雄(元山形大学教授),林 弘文(静岡大学名誉教授),前田定孝(三重大学人文学部准教授),近藤真庸(岐阜大学地域科学部教授)
編集責任者: 牛田憲行(愛知教育大学名誉教授)

*「原発と活断層 −「想定外」は許されない−」
鈴木康弘著
岩波書店(岩波科学ライブラリー212)
2013年09月04日 B6判 定価1,200円+税 124頁
ISBN978-4-00-029612-0 C0344


原発周辺の活断層はなぜ見過ごされてきたのか.今後は誰が,どうやって活断層の危険性を評価すべきか.原発建設における審査体制の不備や科学の誤用を厳しく指摘してきた著者が,原子力規制委員会でのこれまでの議論を紹介しつつ,問題点を検証する.科学の限界も考慮し,これからいかに判断すべきなのかを考える.
(岩波科学ライブラリー 内容紹介より)

*「地震と津波 -メカニズムと備え」
日本科学者会議編 
本の泉社 2012年06月20日 初版第1刷 定価 1,500円 232頁
ISBN978-4-7807-0653-6


執筆者:山崎文人(名古屋大学地震火山研究センター),古本宗充(名古屋大学地震火山研究センター教授),鷺谷 威(名古屋大学減災連携研究センター教授),鈴木康弘(名古屋大学環境学研究科教授),都司嘉宣(独立行政法人建築研究所特別客員研究員),立石雅昭(新潟大学名誉教授),千代崎一夫(住まいとまちづくりコープ代表),山下千佳(住まいとまちづくりコープ役員),牛田憲行(愛知教育大学名誉教授)

「3・11後の建築と社会デザイン」
三浦 展・藤村龍至 編
平凡社新書 2011年11月15日 初版第1刷 定価 760円 新書判 256頁
ISBN978-4-582-85612-5


2011.7 3月11日、巨大な地震津波が日本を揺るがした。相手が千年に一度ならば、私たちも千年を見据えたステップを踏み出さなくてはならない。被災地には高齢化の進む過疎域が多く、今後より高齢化が進むと予測される。それなのに、復旧住宅はプライバシー優先の背中合わせ住宅、復興住宅も相変わらず一世代一軒という考えで建設が始まっている。建設会社のための住宅政策でなく、住む人々のための住宅政策がまさに必要になっている。そんな動きが小さいながらも始まっているのにほっとした。
(名古屋大学大学院環境学研究科教授 木股文昭)

「河北新報のいちばん長い日 震災下の地元紙」
関連記事掲載
河北新報社 著
文藝春秋社 2011年10月30日 第1刷発行 定価 1,400円 272頁
ISBN978-4-16-374470-4


2011.10 IT化のもとで、ただでさえ存在が厳しくなっている新聞、さらに過疎化が加わる地元紙。そこに襲った数百年に一度の巨大地震津波。そんな中で、河北新報の東日本大震災の報道が始まった。発行の維持すら困難な中で、何を伝えるか、模索と同時に実践が求められる。不十分なことがありながらも、河北新報社はなしてきたのだ。この奮闘に敬意を表すると同時に、河北新報社として最後のものにならないことを堅く祈る。それほど現実は厳しい。
(名古屋大学大学院環境学研究科教授 木股文昭)

*「三連動地震 迫る−東海・東南海・南海」
「三連動地震 迫る」のサイトはこちらから
木股文昭著(名古屋大学大学院環境学研究科 地震火山・防災研究センター教授)
中日新聞社 2011年10月11日初版発行 定価 1,500円(本体1,429円+税) A5判 257頁
ISBN978-4-8062-0630-9


我々は生き残れるか!?
迫り来る東海地震、三連動地震に備えるためにスマトラ沖地震の被災現場にも乗り込んだ”行動する地震学者”が、地震列島の住人におくる渾身の書
(中日新聞社 内容紹介より)

*「御嶽山 静かなる活火山」
「御嶽山 静かなる活火山」のサイトはこちらから
木股文昭著(名古屋大学大学院環境学研究科 地震火山・防災研究センター教授)
信濃毎日新聞社 2010年06月25日初版発行 定価1,680円 A5判 198頁
ISBN978-4-7840-7139-5

御嶽山が有史初の噴火をしてからすでに30年が経過しました。今日この頃になって、多くの研究者の奮闘で、やっと御嶽山も火山活動がそれなりに明らかになりました。三度の噴火を経験し、噴火過程もおぼろげに理解できるようになりました。しかし、そのふもとでは、まさに村が消えかけています。そんな中でも、ささやかながらも、大神様と称される御嶽山の雄大な自然とともに生きる声が届いてきます。そんな思いをこの一冊にまとめてみました。皆様方の暖かいご協力に感謝すると同時に、十分に対応出来なかった反省も感じています。皆様と共に、御嶽山や火山について考える機会になれば本望です。
(名古屋大学 木股文昭)

地震波動論
斎藤 正徳著(東京工業大学名誉教授)
東京大学学術出版会 発売日:2009年07月下旬, 判型:A5, 552頁
ISBN978-4-13-060754-4

地震学の基礎である地震波動を理解し解析するために必要な数学的技術を丁寧に解説した教科書である.液体中の音波の伝播,走時曲線の初歩的な解説を導入部とし,歪や応力の定義などから始まる固体中の弾性波動場の解を丁寧に導いている.地震学・物理探査・資源探査の学生・研究者・実務者にとって必備の書.
(東京大学出版会 内容紹介より)

災害社会
川崎一朗著(京都大学防災研究所教授)
京都大学学術出版会 四六並製・250頁・税込 1,890円 発行年月: 2009/04
ISBN: 9784876988426

一人の地震学者が、地震災害の現在の社会的背景を考察し、格差社会と過密過疎社会による新たな社会脆弱性を指摘する。限られた紙面のなかでの、地震災害を現実的に考察する意欲的な試みである。 たとえば、マスコミは地震災害軽減をめざしているだろうか。たとえば「津波警報が発令されなから1996年神戸地震でも大阪湾では10cmの津波が観測された」「地震早期警報が間に合わなかった岩手宮城内陸地震」など、何を伝えたかったか理解できない。 地震発生から5分で津波警報発令が実現できるのは、地震学と地震観測網の進展という背景があるからできることである。この意味で、地震学は防災に確実に貢献しているのである。もちろん、まだまだ課題は多い。 私たちは社会の災害脆弱性を克服しているだろうか。発展途上国にはない、より複雑で深刻な災害脆弱性の社会になっているのではなかろうか。スマトラ沖地震津波で現地ではライフラインが遮断されようが、地域自立型ゆえ、大きな問題にはならなかった。しかし、現在の日本は依存性の強い社会構造になっているゆえに、新たな大きな災害要因になりうると考える。
(名古屋大学大学院環境学研究科教授 木股文昭)

*「地震・津波と火山の事典」
東京大学地震研究所 監修  藤井 敏嗣・纐纈 一起 編
丸善出版株式会社 2008年2月初版発行 定価6,500円 B5判 196頁
ISBN978-4-621-07923-2

火山帯・地震多発帯上に乗っている日本列島。自然災害の中でも、地震・津波および火山噴火による災害は被害の規模も大きく、人びとの関心はとりわけ高い。 本書では、東京大学地震研究所の監修のもと、3大災害についてわかりやすく解説する。平易な文章と多彩なフルカラー図版で、地震・津波と火山のメカニズムや過去の被害、未来予測や対策など、基本から研究の最前線までわかる1冊。コラムや資料も充実の、地震・津波・火山の解説本の決定版。
(丸善出版株式会社 内容紹介より)

*「Q&A 日本は沈む?−地震・火山と防災-」
山岡耕春著 (名古屋大学大学院環境学研究科 地震火山・防災研究センター教授)
理工図書株式会社 2007年10月15日初版発行 定価1,400円 単行本: 201ページ
ISBN978-4844607250

最新の地球科学データを基に日本を沈没させて日本を救って下さったヤマオカ先生が,映画「日本沈没」について津波の如く押し寄せた質問に対して,感動的なほど真摯に笑えるほど面白おかしく答えたあの東大地震研究所ホームページが更にパワーアップして本になりました.読むだけで生きている地球の最新の中味がわかります。ビックリです.
(映画「日本沈没」 監督 樋口真嗣氏)

*「地震予知の科学」
山岡教授によるMaking of 地震予知の科学
日本地震学会地震予知検討委員会 編
東京大学出版会, 2007年05月18日発売 定価2,100円 判型:四六, 246頁 
ISBN978-4-13-063706-0

世間では「地震予知などできるわけがない」という批判がある一方で,非科学的な「地震雲」などの地震予知がマスコミに好んで取り上げられる.しかし,地震 予知研究は最近の10年間で実に多くの成果を出しているのだ.最も科学的,かつ最先端の成果をわかりやすく解説した決定版.
(東京大学出版会 内容紹介より)

*「いま活断層が危ない −中部の内陸直下型地震−」
名古屋大学地震火山・防災研究センター 安藤雅孝・田所敬一・林 能成・木村玲欧 編著
中日新聞社 2006年10月30日発売 定価1,800円 A5判 220頁
ISBN4-8062-0528-1

「中部のどこがどう揺れるか.これを読めばそれがわかる」
中部は世界的に見ても有数の活断層密集地帯だ.この本で,過去の地震を知るだけではなく,次の地震でどこがどう揺れるのかも一目でわかる.「地震のしくみから震災への備えまで」がまとめられている地域に密着した新しいタイプの本だ.
(京都大学総長 尾池和夫)

*「超巨大地震がやってきた スマトラ沖地震津波に学べ」
「超巨大地震がやってきた」を読んでのサイトはこちらから(読後感想を中心に,関連する情報などをまとめています)
名古屋大学大学院環境学研究科 木股文昭・田中重好・木村玲欧 編著
時事通信社 2006年10月28日発売 定価1,800円 四六判 236頁
ISBN978-4788706675

「あなたは,超巨大地震から生き残れますか?」
2004年12月26日,スマトラ島沖巨大地震による大津波は,20万人をこえる犠牲者を出し,世界中を震撼させた.この災害には,将来,日本列島で起きるであろう大地震や大津波から生き残るための多くの教訓が秘められている.地震学・地理学・経済学・社会学・心理学の研究者による画期的な「防災」の本であり,多くの人々によって読まれることを望みたい.
(元NHK解説委員 伊藤和明)

2004年スマトラ地震津波発生から二ヵ月後 名古屋大学環境学研究科の調査チームはバンダアチェに入る.まだ遺体捜索が行われていた.そして,2005年12月,1年が経過するバンダアチェに再び入る.政府・自治体があてにならなくてもゆっくりながらもアチェの人々は,平和の風がそよぐなか,復興に取組んでいた.そして超巨大地震の全貌が少しづつ見え出した.スマトラ地震津波について,地震学のみならず,地理学,社会学,心理学,経済学の多分野からアチェの動きを伝えます.わずかでも爽やかな風が伝わることを願っています.
(名古屋大学大学院環境学研究科教授 木股文昭)

*「三河地震60年目の真実」
「三河地震60年目の真実」のサイトはこちらから(三河地震に関するHP・イベント情報・読後感想など,関連する情報をまとめています)
名古屋大学地震火山・防災研究センター 木股文昭・林 能成・木村玲欧 編著
中日新聞社 2005年11月21日初版発行 定価1,300円 A5判 220頁
ISBN 4-8062-0510-9

約六十年前に起こった三河地震について,今の人々に多面的に「語り継ぐ」ことを試みた好著.六十年という期間が,人間の世代間で伝承するのに限界に近い年月であることをうまく捉えている.
(高知大学理学部 高知地震観測所 准教授 久保篤規)

戦時中に発生したために詳細が報道されなかった三河地震の被害を掘り起こした力作.体験者への聞き取り調査にもとづいて描かれた絵からは,当時の様子が生々しく蘇ってくる.東海地方に住む人々には必読.
(名古屋大学地震火山・防災研究センター 准教授 田所敬一)

昭和20年1月13日午前3時38分,震度7の激震が愛知県三河地方を襲った.マグニチュード6.8の直下型地震で2,306人もの命が奪われた.第二次世界大戦末期に,しかも重要軍需産業地での大災害であったため,被害の具体的な様子は一切報道されず,歴史から葬り去られた.だが,被災者の壮絶な体験には貴重な教訓が眠っていた.60年前の地震災害の特徴を学び,被災者の経験や教訓を広く伝えるために,三河地震における掘り起し活動の成果をまとめたものが本書である.本書によって,地震と地震災害との関連性や地震災害からの生活再建について考えるきっかけになり,来たるべき地震災害に備え,防災活動に役立てば幸いである.
(名古屋大学大学院環境学研究科教授 木股文昭)

東海地震がわかる本
*「東海地震がわかる本」
名古屋大学災害対策室 編著
東京新聞出版局 2003年4月10日 初版発行 235ページ 1,500円
ISBN 4-8083-0777-4

地震学・地理学・建築学の研究者たちが,近い将来発生が危惧されている東海・東南海・南海地震のメカニズムから防災や地震予知の現状までを分かりやすくまとめた本.
(名古屋大学地震火山・防災研究センター 助教 伊藤武男)

「新しい高校地学の教科書」
杵島正洋・松本直記・左巻健男編,講談社,1,150円
ISBN 4-06-257510-8


高校地学の内容をもとにして,地震や火山噴火といった災害はもとより,地球や宇宙の成り立ちにいたるまでを幅広く分かりやすく解説している.地震も地球の営みの一環であることが理解できる本.
(名古屋大学地震火山・防災研究センター 助教 中道治久)

「いのちを守る地震防災学」
林 春男著,岩波書店,2,200円
ISBN 4-00-005048-6


震災と防災について人間や社会という視点から書かれている.とかく理系的に扱われてきた地震災害について新しい視点を提示した好著.阪神・淡路大震災についての具体的事例も多数書かれている.

(名古屋大学災害対策室 助教 林 能成)

「火山に魅せられた男たち 噴火予知に命がけで挑む科学者の物語」
Dick Thompson著,山越幸江訳,地人書館,2,520円
ISBN 4-8052-0726-4


米国の科学者が自分や周囲の人々と葛藤しながら,実際の火山噴火に立ち向かったノンフィクション小説.科学者としての業績や名誉につながる研究にはなりにくいような,火山噴火予測による人道支援が求められる現場での科学者達の生き様や人間模様が描かれている.

(名古屋大学地震火山・防災研究センター 助教 中道治久)

「活断層大地震に備える」
鈴木康弘著,ちくま新書,680円
ISBN 4-480-05923-7


活断層調査をもとに,周辺の研究成果もとり入れて活断層について詳しく解説している.地図や断層写真が随所に掲載されているので,断層を見学する時にも役に立つ.

(名古屋大学地震火山・防災研究センター 助教 中道治久)

「関東大震災 大東京圏の揺れを知る」
武村雅之著,鹿島出版会,2,300円
ISBN 4-306-09370-0


1923年の関東大震災の実像に迫る力作.一般読者が,地震を身近な出来事として捉えて地震防災を考える糸口となることを意図とした書.専門家にも示唆に富む内容で読み応え充分.
(茨城大学理学部 准教授 河原 純)
日本では大都市を襲う大地震が数多く起きている.過去の地震について学ぶことは,今後の地震について学ぶことでもある.関東地震の揺れとはどういうものだったのかを残された記録から振り返っている.
(京都大学人間・環境学研究科 助教 加藤 護)

「恐怖のM8・東南海,三河大地震の真相」
中日新聞社会部編,1,300円
ISBN 4-8062-0140-5

戦争中に起こった地震の証言を今から23年前に足で集めた名著.絶版だが図書館で探してぜひ読んで欲しい.
(名古屋大学名誉教授 安藤雅孝)

「こども地震サバイバルマニュアル」
国崎信江著,ポプラ社,1,500円
ISBN 4-591-09070-1

地震に遭ったときのための,子供の防災ガイド.イラストが多くて分かりやすい.

(名古屋大学災害対策室 助教 木村玲欧)

「三陸海岸大津波」
吉村 昭著,文春文庫,438円
ISBN 4-16-716940-1


三陸地方を明治以降に襲った三つの大津波の恐ろしさを伝えるノンフィクション.著者自身が現地に足を運んで集めた体験者の証言などをもとに,津波襲来の様子が綴られている.将来,東海地方の沿岸を襲うであろう津波の恐ろしさを想像しながら読んで欲しい.
(名古屋大学地震火山・防災研究センター 准教授 田所敬一)

「地震」
ブルース A ボルト著,松田時彦・渡邊トキエ訳,古今書院,3,605円
ISBN 4-7722-1743-6


地震に関して詳しく知りたい人向け.地震の基礎から防災まで豊富な写真も交えて平易に解説している.地震に関する知的好奇心を満たす本.特に,地震に興味を持った中高生にお薦め.
(名古屋大学地震火山・防災研究センター 准教授 鷺谷 威)

「地震と噴火の日本史」
伊藤和明著,岩波新書,700円
ISBN 4-00-430798-8


19世紀までに日本列島に起きた大地震や火山噴火の様子を生き生きと描いている.地震の理解にも役立つ.
(名古屋大学名誉教授 安藤雅孝)

「地震のすべてがわかる本」
土井恵治監修,成美堂出版,1,300円
ISBN 4-415-02590-0


その書名の通り,地震発生のしくみから基礎知識,耐震や津波まで,地震に関して知りたいことが網羅されている.すべてのページにカラーのイラストや写真が掲載されていて,図鑑や百科事典として使うこともできる.記述は本格的で,最新の研究成果も紹介されている.
(名古屋大学地震火山・防災研究センター 准教授 渡辺俊樹)
地震に関する初歩的な内容から最新の研究成果までを網羅している.オールカラーで写真や図表が豊富.地震に関する正しい知識を得るには最適.
(名古屋大学地震火山・防災研究センター 助教 中道治久)
地震学の入門書.写真やイラストに紙面の多くを割き,文章は控えめだが内容は網羅的。図鑑的な一冊.
(茨城大学理学部 准教授 河原 純)

「地震の揺れを科学する」
山中浩明編著,東京大学出版会,2,200円
ISBN 4-13-063704-5


地震の揺れについての近年の研究成果をやさしい日本語で紹介している.理科嫌いの人にもおすすめ.
(京都大学人間・環境学研究科 助教 加藤 護)

「地震・プレート・陸と海」
深尾良夫著,岩波ジュニア新書,819円
ISBN 4-00-500092-4


地震に関係する地球科学の入門書.地震や地球の面白さを分かり易い語り口で伝えている.
(名古屋大学地震火山・防災研究センター 准教授 鷺谷 威)
地震を起こす地球のはたらきや成り立ちを解き明かしてきた地球科学研究の第一人者の著作.地球は生きていることが実感できる.内容は少し古くなってきているが,筆者の情熱は少しも色あせることなく,面白さは格別.学問を志す若い人にぜひ読んでほしい.
(名古屋大学地震火山・防災研究センター 准教授 渡辺俊樹)

「写真集・大震災で壊れた建造物」
第三書館編集部編,3708円
ISBN 4-8074-9700-6

阪神・淡路大震災で壊れた五百棟の建物の写真をひたすら綴った写真集.繰り返し見ているうちに,どんな建物が地震に弱いかが分かってくる.
(名古屋大学名誉教授 安藤雅孝)

「12歳からの被災者学 阪神・淡路大震災に学ぶ78の知恵」
メモリアル・コンファレンス・イン神戸編,NHK出版,1,200円
ISBN 4-14-011207-7


日本を代表する防災学者が,阪神・淡路大震災の被災体験を一般の人に分かりやすく解説した本.「正しい被災者になるために必要な知識」をQ&A方式でまとめている.
(名古屋大学地震火山・防災研究センター 助教 伊藤武男)
子供から大人まで幅広い年代向け.阪神・淡路大震災で,人々はどうなったのか,地震に対してどのような備えをすれば良いのかがわかる.専門家が分かりやすく書いていて,記述やデータが信頼できるのが秀逸.
(名古屋大学災害対策室 助教 木村玲欧)

「震害に教えられて」
梅村 魁著,技報堂出版,2,000円
ISBN 4-7655-2414-0


耐震工学の第一人者が,自らの研究歴を振り返りながら建物の地震被害を解説したもの.二十世紀に起きた世界中の地震被害写真が掲載されており,視覚的に学べる.

(名古屋大学災害対策室 助教 林 能成)

「図解雑学 地震」
尾池和夫著,ナツメ出版,1,200円
ISBN 4-8163-3029-1


地震の基礎から最新の研究成果まで,地震について幅広く取り上げている.予備知識がなくても読めるようにと,軽妙な語り口で平易に説明されている.章末のコラムも楽しい.
(名古屋大学地震火山・防災研究センター 准教授 渡辺俊樹)
地震学者でありながら,俳句や闘病記など幅広い分野に著作を持つ現京大総長による一般向け地震学入門書.地震についての基礎知識が網羅されており,辞書的に使える.
(名古屋大学災害対策室 助教 林 能成)

「スロー地震とは何か 巨大地震予知の可能性を探る」
川崎一朗著,NHKブックス,1,020円
ISBN 4-14-091055-0


最新の地震研究の成果を多く紹介している.内容は多少専門的だが,地震学者も注目している「スロー地震」による巨大地震予知の現状を垣間見ることができる.
(名古屋大学地震火山・防災研究センター 助教 伊藤武男)
プレート間のスロー地震の発生が他の地球科学的な観測結果とどう結びつくのかを理解しようとする研究者が一般向けに書いた本.
(高知大学理学部高知地震観測所 准教授 久保篤規)

「続・俳景」
尾池和夫著,宝塚出版,1,500円
ISBN 4-434-02675-5


京都大学総長である著者の文化的著作で,日々の生活の中に地震との関わりを見出す随筆集.日本に住むということは,地震と共に生きることなのかも知れないと考えさせられる.
(京都大学人間・環境学研究科 助教 加藤 護)

「率先市民主義」
林春男著,晃洋書房,1,400円
ISBN 4-7710-1278-4


ボランティア必読.ボランティアとはどのような存在であるべきかについて,防災学の知識を交えながら学ぶことができる.
(名古屋大学災害対策室 助教 木村玲欧)

「大地の躍動を見る 新しい地震・火山像」
山下輝夫編著,岩波書店,740円
ISBN 4-00-500359-1


地震と火山に関する最近の研究成果を紹介.青少年向けに高度な内容を平易に説明している.
(茨城大学理学部 准教授 河原 純)

「地球が丸いってほんとうですか? 測地学者に50の質問」
大久保修平編著,朝日選書,1,200円
ISBN 4-02-259852-2


地震を引き起こす大地の動きを測るのは測地学の守備範囲.その測地学について,最先端の測定技術や研究成果を紹介している.

(名古屋大学地震火山・防災研究センター 准教授 鷺谷 威)

「津波の恐怖」
山下文男著,東北大学出版会,2,000円
ISBN 4-86163-003-7

明治二十九年の三陸津波で祖母や叔母を亡くした著者が,「津波てんでこ」などを通して地元から津波防災を説く.
(名古屋大学名誉教授 安藤雅孝)

「日本の地震災害」
伊藤和明著,岩波新書,700円
ISBN 4-00-430977-8


地震防災の第一歩は「過去の地震から学ぶ」こと.そこで,過去に起こった地震災害を伝える本書を推薦する.二十世紀に日本で発生した主な地震災害を多くの写真を交えて解説している.各地域での地震災害の特徴を知るのにも格好の一冊.
(名古屋大学地震火山・防災研究センター 准教授 田所敬一)

「人はなぜ逃げおくれるのか 災害の心理学」
広瀬弘忠著,集英社新書,735円
ISBN 4-08-720228-3


災害情報を受け手がどのように捉えたら良いかなどについて参考になる.今年から緊急地震速報が世の中で活用されるようになったこともあり,一般の方にはぜひ読んでいただきたい本.
(高知大学理学部高知地震観測所 准教授 久保篤規)