今度はスマトラ地震震源の南側でM8.5 2005年3月

 スマトラではいったん巨大地震が発生すると連続的に発生する。2月のITBでワークショップでもDannyさんは述べていた。まさにそれを裏付けるような地震が29日に発生した。M8.5、決して12月の余震ではない。震源域が明らかに南である。これは南海トラフの東南海と南海地震の関係ともよく似ている。GPS観測から得た地震時の変動はシメル島ではわずか5cmとほとんど動いいなかった。隣接する領域で連続して発生する巨大地震、そのメカニズム解明の絶好のフィールドである。 下図はUSGSの結果。詳しくはUSGUのサイト





アチェ周辺で観測されたスマトラ地震に伴う水平変動  2005年3月

 2月末から、アチェ市周辺域で、いわゆる復旧測量として、過去に測定されているGPS観測点でGPS観測を実施してきた。その結果をIrwanさんと太田くんがさっそく解析し、過去の座標値と比較し、水平変動ベクトルを求めた。 過去の測量が1周波受信機で数時間というGPS観測として低質な観測にもかかわらず、今回のスマトラ地震に伴う変動は、図からも明かのように2mを超える内容となった。メラボとアチェの間の200kmは、2月の段階で道路が完全に寸断しており、基準点が存在すると思われながらもアクセスができなかった。
 M9と大きな地震にも関わらず、断層近傍の地殻変動データが不足したスマトラ地震であるが、わずかながらも、近場のデータとして貴重なものになりそうである。これから、断層モデルなどの検討に取り組み予定である。詳しくはna947.pdf, 地震学会ニューズレター投稿原稿

 



上記に掲載した内容は名古屋大学大学院環境学研究科附属 地震火山・防災研究センター助教授木股文昭HPから抜粋したものです。(2005/03/30)
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