火山セミナー 2013/08/02


日時: 2013年8月2日(金) 15:00-16:30
場所: 地震火山研究センターセミナー室(E411)
講演者: 常松佳恵氏(名古屋大学大学院環境学研究科大気水圏系研究員)
      タイトル: テフラと噴石の数値モデル





要旨:

爆発的な火山が噴火する際には、様々な形や大きさの粒子が大気中に放出される。防災面においても、噴火現象のメカニズムを解明する上でも、数値モデルを構築することは重要である。爆発的な噴火の際に放出される粒子は、大きいものは放物線状の軌跡を描いて地上に落下し、噴煙中や噴泉によって空中に高く運ばれることがない。このような運動をする粒子を噴石(Ballistics)と呼ぶ。一方、小さい粒子は、噴煙柱などによって上空高くに運ばれ、噴煙の傘型領域が広がる運動や、風にのって水平方向に運ばれる。 大きな粒子から小さな粒子まで(包括してテフラと呼ぶ)についての運動を、セルラーオートマタ法を用いて計算した。この際、特にソースタームと呼ばれる噴出源についての影響を考慮してモデルを構築した。また、噴石については離散イベントシミュレーション法(DES)という手法を用いて、粒子同士の衝突を考慮し、放出させる粒子数などいくつかのパラメータについての依存性を調べ、噴石を一番遠くまで飛ばす条件などを考察した。 今回の発表では、テフラの輸送に関して、エクアドルのコトパクシ火山におけるフィールドから得られた情報、テフラと噴石それぞれの数値モデルの概要、さらに噴石の数値モデルをブルカノ火山の例に応用して被害確率マップを作成した例を紹介したい。



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