特別セミナー
日時:2008年2月20日(水)13:30-15:00
場所:理学部E館5階 E557講義室
講演者:Dr. Wayne Thatcher(U.S. Geological Survey)
講演タイトル:"How the Continents Deform: The Evidence from Tectonic Geodesy"





講師紹介(セミナー主催者:地震火山・防災研究センター教授  鷺谷 威)

講演者のWayne Thatcher博士は、地殻変動研究の世界的な第一人者であり、2005年にはAGU Fellowにも選ばれています。また、日本の地殻変動に関しても1980年代から数々の重要な業績を挙げられてきました。今回は、大陸の変形様式に関するご講演をしていただきました。
Thatcher博士講演ポスター(PDF337KB)

講演要旨:
The kinematics of the intra-continental deforming zones that lie between the large global plates can be usefully described as relative motions among small elastic blocks or microplates. Continental deformation is block-like because major faults are weak and block interiors are much stronger. Despite several similarities,  continental block kinematics differs in notable ways from global plate tectonics: blocks are much smaller, typically ~100-1000 km in size; departures from block rigidity are small but measurable; and blocks may change and evolve over ~1-10 Ma timescales, particularly near their often geometrically irregular boundaries. Block models quantify the rate and sense of slip across major faults and mountain  belts and rotation rates of crustal blocks, with applications to active tectonics and earthquake hazard assessment. The role and 
importance of local forces, notably slab roll-back, trench suction, and resistance to subduction of buoyant lithosphere, is often evident from patterns of the observed deformation field.  Deformation models  assuming a smoothly varying velocity field have been developed and applied to the same data and generally fit it comparably well.  Continuum approaches are typically a prelude to modeling the dynamics of the deformation, and have been notably successful in quantifying the relative importance of plate boundary tractions and internal buoyancy forces in driving intra-continental deformation.


セミナーの感想

[Thatcher博士のセミナーに参加して]

 地球科学を志す私達にとって,世界を舞台に活躍されるWayne Thatcher博士のセミナーは,忘れられない貴重な時間となった。Thatcher博士は大変丁寧で優しい紳士な人柄で,質問や卒業研究も聞いていただくことができ,すばらしい経験だった。
 Thatcher博士のことは以前から伺っており,博士の論文を卒業研究で参考にさせていただいたこともあって,私は本セミナーを楽しみにしていた。実際Thatcher博士とお会いし,お話を聴かせていただくと,私たちが普段の大学のセミナー等で勉強したり,議論したりしてきた内容と通じることも多く,まだまだ勉強不足ではあるが,大変興味深く聞くことができた。このことは私にとっては衝撃であり,今後の日々の勉強のモチベーションが大きく変わるように思った。
 普段の大学生活では,自分の勉強していることが,外の世界とつながっていることを意識する機会はあまりない。そのため研究や勉強に対する思いが独りよがりになりがちだと感じるときもある。セミナー後の談話で鷺谷先生は,『日常やっている研究自体が世界につながる「窓」である』 と言われた。研究自身が世界につながっている。普段は意識できないことだが,今回のセミナーは自分の世界がちょっぴり広がったような、そんな気がした。ただ、もっとたくさんのことを勉強する必要があることを,言語の面も含めて強く感じた。もっと勉強していたらと思う場面が本当にたくさんあった。勉強不足な自分を謙虚に反省し,そしてこの思いは新鮮なうちにどこかに書き留めておこう。
 本セミナーで得た多くの経験を整理して,今後の自分に活かすことが大切だと思う。世界的な研究者とこんなに近くでお話できたという,この恵まれた環境に感謝し,今後、真実に迫る科学を研究したい。そして,このようにすばらしいセミナーをしてくださったThatcher博士,本セミナーを企画してくださった鷺谷先生、また一緒にセミナーに参加されたみなさまに、心より感謝いたします。ありがとうございました。

(地球惑星科学科 4年 朝日友香)


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